「半年ROMってろ!」無線機を手に入れたら、他人のやりとり聞いてみるといいかも
アマチュア無線4級の資格を取り、無線機の開局申請も終わり、やっと無線機を使える状態になりました。
無線機は狩猟に使うために手に入れたわけですが、せっかく手に入れたのだから、ちょっとは使ってみたいじゃないですか。
とはいえ、いきなり誰かと交信するのも気が引ける(いいんですけどね、やっても。わたしが人見知りなもので躊躇してしまうんです)。ということで、いろんな人の交信を横から聞いて楽しんで見ることにしました。
なんだか盗聴的な背徳感がありますが、実際勉強になりますよ。
今日は、他人の交信を聞くための基本的なノウハウをまとめておきます。あくまで無線機を手に入れたばかりの初心者向けです。
他人の交信を聞くのは違反じゃない
アマチュア無線において、他人の交信を傍受することは違反ではありません。ただし、その内容を誰かに漏らしたり、あるいは聞いた内容を窃用すれば違法です。「窃用」とは小難しい言葉ですが、辞書(大辞林)によると「他人のものを無断で使用すること」です。つまり他人の交信を聞いて、それを自分や誰かの利益のために利用するのはダメってことでしょうね。
ネットで見かけた事例ですと、昔、警察無線を傍受し、検問の情報を把握し、その道を回避する人がいたそうです。これが窃用ですね(参考)。
ともかく、ただ聞くだけならOK。
警察無線や消防無線は デジタル方式になっており今は聞くことができません。
聞くのは良い勉強
アマチュア無線機で誰かと交信をするにしても、いろいろルールがあって、知らないとうまくいきません。ほら、「半年ROMってろ」って言葉もあるでしょ。まずはみんなのやりとりを聞いて、勉強しましょう。
ハンディ無線機を手に入れたばかりのわたしが、他人の交信を聞くためにやったことを挙げていきます。
航空交通管制部で操作を覚えよう
航空交通管制部はいわゆる航空無線を使って、飛行機にあれこれ指示を出している人たちです。この人たちの通信は聞き放題です。あっちこっちにあるので、下記のページから、自宅から近い周波数を探して聞いてみましょう。
これを聞くと、なにやら英語で更新している様子が聞き取れます。たぶん飛行機の名前とか、そういうものなんでしょう。はじめてこれを聞いたとき「おれすごい!」と思いましたよ。本当はちっともすごくないんですが。
家で聞けないなら外に出よう
航空無線を受信できない人もいると思います。わたしがそうでした。
自宅の立地や構造によっては電波を受信できないようです。わたしの場合、自分の机がある部屋はアウト。台所はOK。という感じ。
外に出るとグッと受信状況が良くなりました(それも場所によりますが)。電波が良い場所を求めてウロウロしましょう。
誰かの通信が聞きたい!
さて、航空無線は無味乾燥な、業務的な通信ばかり。内容もよく分からないし、しばらく聞いていると飽きてきます。
やっぱり人間と人間がやりとりしている通信を傍受したいですね。
「呼び出し周波数」を知ろう
誰かと交信するためには、まず「呼び出し周波数」で「おーい」と呼びかけることから始まります。
そこに誰かが応答して「それじゃ○○○MHzの周波数に移動しましょう」と約束して、別の周波数に移動していきます。
狩猟をやる人だと140MHz帯とか430MHz帯の無線機を持っているだろうと思います。140MHz帯ですと145.000MHz、430MHz帯ですと433.000MHzが呼び出し周波数になります。
わたしはよく433.000MHzにセットして、待機しています。そうすると時々「CQ CQ CQ、こちら○○○」と誰かが話し始めるんです。そのやりとりを聞いていると、移動する周波数も分かるので、そこについていけばちゃんと最後まで聞くことができます。
これを何度かやっていると、さらに無線機の操作に詳しくなるし、いろんな人の声を聞くことになれてきます。
スキャン機能を使おう
呼び出し周波数で聞いてても、ちっとも誰も現れないことがあります。わたしの住んでいる場所の電波が悪いとか、無線人口が少ないという理由もあるかもしれませんが、じつは呼び出し周波数を使わずにやりとりをしているケースもあるようです。事前に周波数を決めてるのかな? 今ならメールやLINEで周波数をやりとりできますからね(笑)。
となると、傍受するわたしとしては膨大な周波数の中から、「誰かが通信している周波数」を探さなくてはいけません。これを便利にするのがスキャン機能です。
スキャンを使うと「今聞いている周波数の前後5MHzをスキャン」とか「今聞いている周波数帯を全部スキャン」といったことができます。誰かが話している周波数を機械的に探し出すことができます。とはいえけっこう時間かかりますけどね。
見晴らしの良い場所
住んでいる地域によってはそもそも近所で交信している人がいないかもしれません。
でも諦めるのは早い。
アマチュア無線のいいところは、見晴らしの良い場所に行けばかなり遠くの電波でも拾えるということ。町を見下ろす高台の上や、海岸線など、いかにも電波が拾えそうな場所に行って、受信してみましょう。
それでもダメなら週末や夜
交信している人たちも普段は仕事をしているわけです。
平日の日中よりは、夜や、週末に交信は集中します。
わたしの場合も、最初のうちは平日に試していて「誰もいない」と思っていたのですが、週末になったら途端に大勢のやりとりが発生するようになりました。
まとめ
誰かの交信を聞こうと思ったら……
- まずは航空無線を聞いて、無線機の操作に慣れる
- 聞こえないなら、外に出る
- 呼び出し周波数を傍受する
- スキャン機能を使ってみる
- 見晴らしの良い場所に行く
- 週末や夜にも試してみる
という感じですね。
先日、まさに週末、見晴らしの良い場所にいたら、多くの人がバンバン交信していました。みんな、本当に楽しそうにやりとりするんですよ。会話自体は当たり障りのない話ですが、「やった繋がった」という喜びが滲み出ているんです。
無線機を手にした人で、時間がある人はぜひ試してみてください。いい練習になるのでオススメですよ。
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