書評 『釣り人のための渓流の樹木図鑑』 見ていておもしろい図鑑!

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書評で図鑑を紹介するのも少しだけ不思議な気持ちになりますが、この図鑑は本当に好きなのでオススメしたいと思います。

ちょうどいい図鑑

まずタイトルがいいじゃないですか。《釣り人のための》ですよ。そして《渓流の――》と続く。樹木に興味があって、渓流が好きで、釣りが好きなら、もう盆と正月とクリスマスがいっぺんに来たようなタイトルです。

そして図鑑自体は文庫本サイズ。釣りに持って行くことも可能です。これも嬉しい。

小さいながらも見開きで1本の木を紹介する形になっており、写真と説明も充実しています。

樹木の種類は85種類。他の図鑑と比べて多いわけではありません。それが欠点にならないのはまさにタイトルの通り《渓流の――》と、フィールドを絞っているからです。多すぎるよりも、こうして絞ってくれた方が現地で使いやすいわけで、むしろ85種類という数は長所に思えてきます。

読んで楽しい

そして紹介されている木々の説明に、著者の自由なコメントが書かれているのですが、それがまたおもしろい。

一部紹介してみます。

《ダケカンバ》
> ダケカンバは日当たりの良い場所を好むので、鬱蒼とした森林の中の渓流沿いではあまり見られないが、イワナの生息限界である高山帯では雪の重みで幹が地を這うように密生している。

《コブシ》

谷間に浮き立つように、一斉に真っ白い花を咲かせるこぶしの開花は、渓流釣りの好機を告げるフィールドサイン。でも、この木の下での宴は気をつけよう。ツキノワグマにとって甘い香りの花は、おいしいご馳走らしい。山であった猟師さんの話だが、注意を怠らないように。

こんな調子で、どの木にもストーリーがあったり、釣り人なりの視点を加えたエピソードが書かれているのだ。

これはおもしろいだけではなく、木を覚える際にも役に立つ。

「この木はなんだろう?」と図鑑で調べて、それが《コブシ》だったとわかったとき、説明を読めば「へぇ、花の香りがクマを呼び寄せるらしい」とすぐに覚えられる。次に釣り場で同じ木を見れば「ああ、クマを呼び寄せる木ね!」という具合に思い出しやすい。

なにしろおもしろくないですか?

釣り人にお勧めしたい樹木図鑑でした

これは本当にオススメできる図鑑です。このシリーズでキノコ図鑑があれば買うかもなぁ。

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