キノコ探訪 《ニオイコベニタケ》か《ドクベニタケ》か!?
近所を散歩していて色鮮やかなキノコを発見してみたので、同定に挑戦してみたいと思います。
「それは違うぞ」「合ってるよ」という意見を強く望みます!
キノコレベル1がキノコに出会う
庭や近所の道端にもキノコが散見される季節になりました。そんなキノコを眺めながら散歩していると、近所で見かけない色鮮やかなキノコを発見しました。
上から見るとまるで桃です。
ちょんちょんと触ってみると、ポキッと地面から取れてしまったので、せっかくだから持ち帰り、同定(種類を特定すること)してみることに。
特徴を列挙
わたしのキノコのレベルは1です。幼稚園児レベル。
この記事を読んでも鵜呑みにしないでください。わたし自身、こうして書きながら勉強している身ですので。
さて、きのこの同定をするためには、いきなり図鑑を開くよりも、まずは特徴を列挙してみます。そのほうが勉強になるような気がするから。
まず、カサは赤系、縁が淡い色ですね。サイズは2~3cm程度。ヒダは《やや密》でしょうか。
こうして見ると、ツボはありませんね。触ってもボロボロ崩れる様子はありません。
半分にカットしてみます。こういうのを随状というのでしょうか。自信がありません。
さて、ここで図鑑を開き、あれこれ見ていきます。で、見当をつけたのが《ニオイコベニタケ》。
図鑑を見る限り、条件にかなり合致します。
唯一の悩みは「カブトムシのような臭いがある」という1文。臭いを嗅いでみると、たしかに何か臭いがある。しかし「カブトムシのよう」かが分からない。言われてみればカブトムシのようだけど、そんなに強い臭いではなく、正直なところ「この程度の臭いで《ニオイコベニタケ》と名前がつくだろうか……?」と首をかしげてしまうのです。
そこでネットで類似のキノコを調べてみると、《サクラタケ》や《ドクベニタケ》に似ていると言うじゃありませんか。調べてみると、どちらも毒きのこ。これらと違うことを証明しないと不安です(今回は食べませんが、一応将来的には採ったキノコを食べるのが目標なので、食べる前提で同定しています)。
さて、サクラタケは中は空洞とのことで、除外してよさそう。問題はドクベニタケ。
ポイントは3点。
- 《ニオイコベニタケ》は柄に赤みがかかる。《ドクベニタケ》は白色。今回のキノコは赤みがかかっている。
- 《ドクベニタケ》はカサの皮が剥きやすい。今回のキノコの皮を剥いてみると、剥けた。しかしわたしの経験がなさ過ぎて、これを剥きやすいと言っていいのか……?
- もちろん《ニオイコベニタケ》はカブトムシ臭がある。今回のキノコは臭いがあるけど、強い臭いではない。
下の写真を見てもらうと、柄がうっすらと赤みがかっています。
この柄の赤さを根拠に、わたしはこのキノコを《ニオイコベニタケ》と同定しました。匂いとカサの皮の剥きやすさに不安があるのですが、キノコの経験がなさ過ぎて、どちらとも言いがたいのです。
さて、《ニオイコベニタケ》の毒性は「不明」とのこと。《ドクベニタケ》は毒があります。というわけで、どちらにせよ食べられないキノコでした。
それとも全然違うキノコだったりして……。
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