【獲物を追って10日間式の狩猟】山での電子デバイスとの付き合い方を考える

この冬は山に籠もって、獲物を追うようなことをしたいと思っています。
【参考】
10日間というのは、あくまで目安というか、便宜上の表現であって、ポイントは2点です。
- ある程度の期間、山に籠もり
- 獲物を追って臨機応変にビバークしながら、獲物を追う
久保俊治さんの『熊撃ち』を読むと、まさにこれをやっており、その視点で読むと、めちゃくちゃ学びがあります。最近、再読しましたが、ドッグイヤーが増えすぎて困ったくらい(『羆撃ち』から読み解く、久保俊治さんの狩猟)。
荷物、食糧計画、行動計画など考えていますが、今日は「電子デバイスとの付き合い方」に絞って考えてみます。
基本方針:電子デバイスを排除しないが、距離は置く

正直な気持ちを言うと、服部文祥さんや角幡唯介さんの思想に共感・憧れを持っているので、「電子デバイスを使わない!」と宣言したいところです。というか、つい最近まで、そのつもりで荷物リストから電子デバイスは排除していました。
しかし、考えれば考えるほど、細かい例外や、思想のよろめきに至ります。たとえば——
「夜は本を読みたいんだよな〜。これは狩猟とは関係ないし……Kindleを持って行くか、文庫本+ランタンか……、どちらにしても電池を使うことになるなァ。ならば文庫本+ロウソクなら電子デバイスは排除できるけど、いや、でもロウソクは燃費悪そうだし、だいたい電池はダメでロウソクは良いという合理性はどこにあるのかな……?」
なんて感じでモヤモヤします。
「日程もおおまかにしか決めていない状況となれば、家族が心配するし、山で孤立することによる冒険的な心理的探求が主目的ではないので、衛星通信機器を持って、家族に安否連絡した方がいいよな〜。そのほうが家族の理解も得やすく、結果的に持続性があるしな〜」
みたいなことも考えます。どちらも、ちょっと強めの意思を持てば排除することはできますが、無理して排除するメリットがあまり浮かびません。
しかし、排除したくなる理由は別にもあります。過去記事にも書いたとおり、この計画の最大のポイントは、計画的行動よりも、自然や獲物によって突き動かされる非計画的な行動(漂泊的な行動)に意義がある、というところです。「本当は北に行きたいと思っていたけど、足跡が南に向かっているから南に行こう」という、自然に流されることが大事です。それは普段の狩猟でも同じことなんですが、その時間的スパンを広げられることが重要なのです。日帰りだと確定している狩猟では、日暮れまでに追い切れないと思えば下山することになります。しかし、日数が決まっていないのであれば、露営して、追跡を継続する選択肢を選ぶことができます。その時間的選択肢が増えることこそがおもしろさだと思っています。
となると、「バッテリーがあと3日しか持たない」などと、バッテリー残量に依存する状況は、やはり自然や獲物に促される行動を阻害し、自分のやりたいことではありません。
電子デバイスを排除する必要はないが、行動の制約になってはならない。という結論です。
行動を制約する部分はバッテリーに依存させない

そこで自分なりのルールを決めました。
「バッテリーが切れても良いものしか、電子機器は使わない = バッテリーが切れても行動を継続できること」
というわけで、持って行く電子機器は概ね決まっています。
- Kindle端末
- InReach Mini(衛星通信機器で、朝夕だけ電源を入れ、位置情報を妻に送信)
- ラジオ
- ヘッデン・ミニLEDランタン(夜の補助電灯)
- スマホ(常時電源オフで、ザックの底に)
ってなところです。これに加えて、外部バッテリーは1つ持っていくつもりで考えています。
ここまで読んでいただいた方はお気付きの通り、わりと当たり前の結論です。でも、自分なりには大事な結論です。
性格的に、こういうことをはっきり整理しておかないと納得できないんですよね。
なんでもOKにしちゃうと、際限がなくなってしまう気がします。一方で深い理解のないまま、あるいは表面的な憧れに流されて、服部文祥さんや角幡唯介さんのスタイルに乗っかっても意味がありません。
自分には自分のやり方がある。そう思えただけでも、この思索には意味があったと思っています。
チャオ。
また、おもしろいと思ったらこちらをクリックしていただけると、ランキングが上がります。応援のつもりでお願いします。
ブログ村へ
