【書評】自力と他力(五木寛之)——自分の力で獲るということを考える

狩猟を始めてすぐの頃——とくに最初の2年ほどの間、ぼくは「自分の力で獲りたい」ということにこだわっていました。 その証拠に、初めて獲ったイノシシが、どう贔屓目に見ても「偶然獲れた1頭」だったので、それに納得できず、「なんとか自力で獲りたい」(続きを読む)

犬のしつけで大事さを実感する「系統的脱感作」ってやつについて

系統的脱感作ってご存じですか? これは人間の「恐怖症」の改善に使ったりする手法です。でも犬のしつけにもかなり使えるンです。 今日は自分が実感した系統的脱感作をつかったしつけの例をお話して、系統的脱感作の大切さを語ってみようと思います。 ※犬(続きを読む)

【そこにある山(角幡唯介)】“思いつき” は自分そのもの

『そこにある山 結婚と冒険について(角幡唯介)』の帯にこう書いてある。 何故結婚したのですか? 一つの<愚問>が切り拓いた永遠にして最大の、謎「人はなぜ冒険するのか」 角幡唯介氏は人の内面を自身の行動や経験から紐解き言語化していくのがうまく(続きを読む)

行為が景色を決める、ということと、イチに期待すること

初めて狩猟に出た日の朝のことをはっきり覚えている。 そこは猟期になるまでに何度も下見で歩いており、地図などなくとも自由に歩けるくらいには土地勘ができあがっていた。 肩に鉄砲を背負って山に入って驚いた。歩き慣れた山が、まったく違うものに見えた(続きを読む)

【書評】ボクハイヌヲシリタイ【ザ・カルチャークラッシュ】

ぼくは犬を知りたいのです。 小学生の頃、実家でアイリッシュセッターという犬を飼い始めました。めちゃくちゃ可愛くて、ぼくも散歩に連れ出して楽しんでいたのを覚えていますが、自分でガンガンしつけていたわけではなく、お手伝いとしての散歩くらいしかし(続きを読む)