《掌の探検》ササが枯れ尽くして、山が開いたような状態に……
最近は週に何度か2〜3時間の山歩きをしています。
「猟場の開拓!」と肩肘張らず、その時々で、ちょっと新しい場所を探検して、なにか1つでも得られるものがあればOKという、お気軽な山歩きです。
笹枯れ!?
まじはこちらの写真をご覧ください。
地面にびっしりとあるのが枯れたチシマザサです。
ここはたしか去年まではびっしりとチシマザサの藪になっていて、とても入る気のしない山でした。想像してみてください。この一面がびっしりと笹藪になっているんです。よっぽど目的がないと入れないですよね。
という話をツイートしたところ、こちらの記事を教えていただきました。
ササの一斉枯死(2023年12月14日の記事)
「礼文島」で2023年に一斉枯死しているようで、同様のことが稚内でも起きているのかもしれません。あるいはたまたま気が付いてなくて、去年も起きていたのかもしれません。ササの一斉枯死というのは非常に興味深い現象なんですよ。
ササは長寿命一回繁殖性、つまり長い年月(数十年から120年程度)をかけて成長した後に、たった一度だけ花を咲かせて枯れてしまうという、なんとも堅忍果決な生態の持ち主です(ただし例外もあります)。また、一斉開花といって、多数の株が広域にわたって同時に開花・枯死するという現象を見せることもあります。
https://www.ffpri.affrc.go.jp/snap/2020/10-sasa.html
知識としては知っていたものの、「これがそうなのか!?」と山の中で不思議に思っていたので、今後の経過を観察するという楽しみが増えました。
荒れた針葉樹を越えて
枯死した笹を踏み越えて、荒れた針葉樹林帯へ。
使用樹林帯って、歩きやすいことも多いんですが、管理されなくなるととても歩きにくくなることもあります。
そんな荒れた針葉樹林帯を延々歩いていると、突然視界が開けました。

明らかに林道です。でも地形図には林道なんて記載されていません。地図にない林道も珍しくはないのですが、気になるのは、どことどこを繋ぐ林道なのか、ということです。
さっそく歩いてみると、アッという間に行き止まり。それじゃ逆方向は? と進むと30分ほどして行き止まり。
とりあえず茶を飲んで休憩します。ここまで一時間くらいでしょうか。
さて、行き止まりの場所はご覧の通り笹藪です。でもよく見たら、シカが通っている痕跡が……。
シカが通っているなら、俺も……と藪漕ぎを続けること数分。するとまた林道に出ました。もしかしたら大昔は繋がっていたのかもしれない、と思わせます。
その後も、何度か軽い藪漕ぎをしたり、針葉樹に迷い込んだりして、未知の小山から、未知の小山へと渡り歩いていきましたが、そこで時間がなくなってきました。
「もはや戻る時間がないから、ここから下山せねば」
一直線に戻るルートは時間がかかりすぎるので、さらに未踏のコースを抜けて、戻るルートを思い浮かべました。地形図上は無理はなさそうだけど、藪の状況次第。一か八かで突っ込んでいきました。
途中までは好調でしたが、谷沿いに降りてからはイラクサ地獄。油断すると手に刺さり、この記事を書いている今も手が痛い……。
それもどうやら落ち着いてきて、きれいな沢に辿り着いたので、ご飯にすることに。

今日は山中で食べる計画ではなかったけど、「念のため」と1合の米とサバ缶1つを持っていたので、充実のお昼ごはんになりました。
なんか「アルストで炊飯」を難しく考えている人が多いけど、普通に炊けるよね。焦げが怖いから中盤で2度くらい底から混ぜるようにはしてるけど、今日も焦げゼロで炊けました。食べる分にはお焦げはうまいけどね。処理が面倒だから。
風が強かったので、焚火台の部品を風防に。あるものは何でも使う笑
何の気なしに過ごす私に見えますが、右手を伸ばして一生懸命自撮りしている悲しい姿。
1人で山を歩くと自分の写真がないんでね。こういう活動をしていると、少しは自撮りがあった方が、なにかと便利だったりするんですよ、ええ。
ちなみにこういうときに使うのは愛用のキスリング系のサブザック
参考:やっぱりいいじゃんキスリング系のサブザック(関東でも使えば良かった!)
こういう軽量ザックにポンッポンッと荷物を放り込んで、キュッと縛って、出発するのがとても心地よい。
荷物が少なくても収まりいいし、増えても収まりいい。見た目もかわいい。
ってなわけで、笹枯れという現象の真っ只中で山散歩したというお話でした。
また、おもしろいと思ったらこちらをクリックしていただけると、ランキングが上がります。応援のつもりでお願いします。
ブログ村へ
