非猟期ヒグマ探索でヒグマの痕跡2頭分!
猟期にヒグマを探し、痕跡からトラッキングをするのは、このうえないおもしろさなんですが、非猟期は非猟期のおもしろさがあります。
というわけで、仕事の合間に数時間の空き時間がで来たので、ヒグマ探しに行ってきました。
限られた時間でもOK
わたしは小さな会社の経営者です。24時間365日仕事と言っても過言ではありません。労働基準法は経営者を守ってはくれませんので。
しかし、同時に「9〜17時が仕事」と決まっていないということは、たとえ日中であろうが、自分の予定は自分で決められるという自由もあります。
「会議もないし、差し迫った仕事は片付いたし、今日は山に行くか!」
なんていう自由はあるんです。この日は14時までに戻ればOKという状況だったので、子どもが小学校に出ていくのを見届けてから、8時頃に家を出て、14時くらいまでに戻ろうという制約でヒグマ探しに行くことに。短時間なら短時間でも楽しめるのです。
遠くには行けないけど、それでもいい
限られた時間だと、「私の知ってるヒグマが多い場所」まで行くには時間が足りません。移動だけで時間を食ってしまうので、つまらない。そこで狩猟はできないけど、ヒグマが出ると話に聞くエリアに行くことにしました。
非猟期の特権です! 猟期だと猟ができる場所に行きたくなるので……。
荷物は軽く簡単に
数時間の山歩きだし、手ぶら同然で良いのですが、ちょっと遊びも兼ねて、アルストとお茶、お味噌汁、餅を持って行くことに。
加えてクマスプレーはもちろんです。
ちなみに餅+みそ汁はわたしの最近の鉄板山メシです。いかにこれが合理的かという、くどくどした話は、またそのうち別の記事にしましょう。
山を1.5時間ほど歩いて、雪上のヒグマの足跡を発見!
ご覧の通り、凄く新しいってものでもないですね。輪郭も丸く溶けていて、まぁ数日(2〜3日?)経っているかな〜という印象です。知らんけど。
実際、バシッと日が当たる場所は溶けて足跡も読めない状態で、所々、しっかり残っていた足跡のおかげで「ヒグマである」と認識できる状態でした。
場所を変えたら大当たり
この山を出て、もう1ヶ所だけ行ってみたい場所がありました。
車を降りて、沢の周りを探っていると……
こちらはそこそこ新しいですよ〜。
はっきりと爪の跡まで見えています。
しかも、よく見ると足跡にシカの毛が乗っかっています。

このシカの毛が不可解で、気になったので、足跡を遡ってトラッキングしました。といってもほんのちょっと遡るだけで、シカの毛の原因が分かりました。

見慣れた人には分かると思いますが、シカの死体は最初は小動物が食べ、そのうち虫や微生物が食べ、最後には毛だけになります。毛を食べるヤツはあんまりいないんでしょうね〜。だから、シカの死体があった場所には、最後に毛だけがびっしり残るんです。

この場所がまさにその状態。
ヒグマはこの毛のたまり場を踏んで歩いていました。そこで足の裏に毛がこびりついて、足跡にちょこちょこ残っていたんですね。
ちょっと獣臭が漂っていたので、もしかすると近くに骨とかもあったのかな? それは見当たりませんでした。
ヒグマもこの臭いに釣られてきてみたけど、毛しかないからしょんぼりしていたのかもしれません。
タイムアップ
この足跡を追跡したかったのですが、ここで時間がなくなりました。
また日を改めて追跡してみようかな〜。
楽しいヒグマ探索になりました。また来ようっと。
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