狩猟の楽しみを広げる本の読み方——すこし外側の本を読んでみよう
みなさんは本を読みますか? ぼくは大好きです。乱読家なので、いつも本を携えて、読み漁っています。丁寧な読書家だとは言いませんが、それなりの数は読んできました。
ぼくはなにかが好きになると、それについて読み漁ります。狩猟が好きになったので、本屋さんで買えるだけ、狩猟に関する本を買って、読んできました。最近でこそ、他の分野の本を多く読んでいますが、一時期は本当に狩猟関係の本しか読んでなかったです。
さて「狩猟に関する本」と言っても、じつは色々あります。そこで、ぼくなりに「狩猟の楽しみを広げる」という視点で、本の選び方に関して書きつつ、軽く本を紹介しててみようと思います。
少し自分の外側の本を読むのがオススメ
最初はストライクゾーンど真ん中の本を読みがちだと思います。
たとえばぼくで言えば、最初は「単独忍び猟」的な本を読み漁ってました。そういう “どストレート” な本はもちろんおもしろいんです。興味のど真ん中ですから。
読書の良いところは「他人の視点に立てること」でもあります。
せっかくなので、自分の狩猟の少し外側の本を読んでみることをオススメしたいです。
そこで視野の広げ方のアイデアを挙げていきます。
1.猟法を広げる
単独忍び猟をやる人なら、巻狩やわな猟の本を読んでみるとおもしろいです。
「そっかー、そうやってるんだー」と新しい話がたくさん出てきます。
たとえばわな猟なら千松信也さんの著書など、定番過ぎて恐縮ですが、やっぱりオススメです。
2.自然を軸にジャンルを広げる
狩猟は自然に入って行って、獲物を獲る行為です。そこで、“自然” を軸にして、同じ自然に向き合う別ジャンルの人たちの本を読むのはオススメですし、この視点で探すと、本当に無限に本は見つかります。
たとえば自然写真を撮る写真家として有名な星野道夫さんの本などいかがでしょうか?
探検物もいいですよ。伝説の猟師とも言われるデルスウ・ウザーラはやっぱり読みたいところ。ロシア領を鉄砲片手に探検する生き様は、鉄砲撃ちなら響くものがあるはず。
冒険物で、狩猟が絡んでくる本として、角幡唯介さんも挙げたいです。冒険という視点で狩りというものが持つ役割りについて気付かされます。
哲学者が動物の足跡を追いながら思考する『動物の足跡を追って』なんて、秋の夜長におもしろいと思いますよ(いま、秋じゃないけどね)。
3.フィクション・文学の世界へ
狩猟や自然を取り扱った小説は山ほどあります。
フィクションならではの躍動感と起伏のあるストーリーのおかげで、本を読み慣れない人こそ手を出してほしいと思ってます。
たとえばマタギの世界観をどっぷり描いた直木賞受賞作である黄色い牙——
同じくマタギ物で熊谷達也さんの邂逅の森とか——
服部文祥さんによる、独特なサスペンスに狩猟観を織り込んだ『息子と狩猟に』とか——
いやはや、本当に挙げればキリがないです。たっくさんあります。
狩猟という行為を広げてくれるかもしれません。
狩猟をやるにあたり、なにも頭でっかちになって、知識を詰め込むべきとは思いません。
また、あんまり精神世界に深入りして、命とは、自然とは、生命とは——と迷宮に迷い込む必要もないです。
でも、せっかく狩猟という、決してメジャーとは言えない行為に手を伸ばしているのですから、その世界の深淵を、そのほんの手触りだけでも味わえたら良いと思いませんか?
本を通じて、いろんなことを考えるきっかけになったら、冬から始まる狩猟も、より一層おもしろくなるかもしれません。
ちなみに私の本も単独猟物として、手に取って読んでみてくださいね〜。
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