狩猟メモに便利な測量野帳の紹介と、狩猟特化のプチカスタム
2020年から測量野帳を狩猟メモとして活用してきた。
山で使う手帳を変える。これまではロルバーンのミニ(写真1枚目右)。2017年から使ってた。それを測量野帳の耐水モデルに切り替える(写真2枚目)。
耐水モデルはハードカバーとソフトカバーの2つがある。ハードを使おうと思ったけど、いろいろ考えて、まずはソフトを試すことにした。 pic.twitter.com/E6qulR1OFS
— やまくじ『山のクジラを獲りたくて』 (@yamakuji_jp) May 21, 2020
そのときは耐水モデルを使っていたけど、今は普通の測量野帳を使っている。
今日はその使い方と、自分なりのちょっとした工夫なども紹介してみたいと思う。
使い道
まず、そもそも狩猟中にメモを取る習慣がない人も多いんじゃないかな。どうだろう。
ぼくは狩猟系の文章を書くこともしている(このブログもそう)ので、後から忘れないように、起きたこと、見たことをメモするように心がけている。
書く内容としては——
- 獲物を見た
- クマなどの痕跡があった
- クマのエサになるコクワやヤマブドウを見つけた
といった、動物系の話はもちろん——
- この服は汗をかくと冷えるな〜
- この長靴はグリップが悪い
- これ、重いから持ってこなきゃよかった
といった、道具や衣類に対する不満も書く。とにかく、なんでも書く。
例えば狩猟中にお湯を沸かしてお茶を淹れるときなど、お湯が沸くまでの時間はメモを取っていることが多い。天気とか、気分とか、疲れたーとか、アレ食べたいとか、なんでも書く。あとでそういうのが活きてくることもあるんだけど、それ以前の問題として、書くのが好きだから書いているというのが実際のところ。
測量野帳の良さ
最初は耐水モデルを使っていた。
だけど、いまは使っていない。なんか耐水が故に文字が滲んだりするし、表紙が柔らかいので、立ったままで書きにくい。
そこで、記事の冒頭で挙げた、普通の測量野帳に移行して、それ以来はずっと日常生活でも、山でも、同じ野帳を使っている。濡れたらアウトだけど、でもそもそも濡れながら書く機会は多くないので、あまり大きな問題を感じてはいない。
プチ野帳カスタム——ってほどでもないけど
4年くらい使ってきて、最近ようやく純正カバーをつけるに至った。
数百円なんだから、さっさと買えば良かった。少なくともこれで表面的には濡れても大丈夫。そしてそれが重要。
というのも、ポケットに入れて行動していると汗をかき、汗が表紙を濡らしてしまうことが多い。カバーがあれば完璧とはいわないものの、改善はすると思う。そうじゃなくてもちょっとした小雨の中で測量野帳を取りだしたときに、濡れるのも防げる(書くときは顔の下で、顔を傘代わりにして防御)。
この線は何だと思う?
上の写真にある、黒い線。右から9cmと15cmのところに線が引いてある。その意味、分かる? よく、渓流釣りをする人は、まな板とか、釣り竿とかに30cmのマークをつけて、それより大きければ「尺超え」として喜ぶ、みたいな感覚あるよね。
じつはヒグマの足跡を図るときの目安の線になります。
横幅が9cmを下回る場合は1才未満の子グマ。15cmを超える時は、成獣のオスグマである、と言われている。地質によって誤差はでるので、足跡から100%断定することは出来ないと思うけど、それでも目安として、ヒグマの足跡を見つけたら、これをあてがって「オスっぽいな」とか「子グマを連れてるのか」とか、判断するというわけ。
研究者ではないので、あくまで自分の楽しみとして、そうやって観察してます。
また、開いたところにはセンチメートル単位でのマークもあるので、16cmくらいまでは、これだけで計ることができる、と。
足跡を見つけたらメモを取るので、そのときにサクッと大きさを測れたらいいな、という意図です。
測量野帳いいね〜
測量野帳大好きです。
贅沢を言えば、上下がもう少し短かったらいいのにな〜と思わないでもないですが、それでも書くときはこの大きさが書きやすいようにも思うし、大きな文句はないですね。
一時期は革のカバーでも買おうかな、と思ったりもしましたが、山で使うなら洒落っ気で革を使うよりもビニールの方が合理的と判断しました。たぶん正解だったなと思っています。
あと、じつは以前に一度作り始めた「狩猟手帳プロジェクト」を再始動させようと思ってる。前は綴じ手帳を作りたいと持って、めんどくさくなっちゃったんだけど、システム手帳なら、リフィルを作るだけでいいので、狩猟日誌と弾の帳簿などを1つの手帳で管理できるようなシステムを作るんだ! とそんなことを考えてる。これは山に持ち運ぶのではなく、家や車に置いておくスタイル。山では野帳。家では狩猟手帳。そんな感じ。
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