最近の猟場の下見で持っていく荷物(ザックレスでベルト装備だけ)
猟期が近付いてきましたし、猟場の下見に力が入ってきますね。
これまでも何度も下見ってやればやるほど発見があるし、新しい猟場の候補地を見つけるとワクワクします。
最近、下見で持っていく荷物が固まってきたので、記録しておきたいと思います。
わたしの下見のスタイル
普段、山遊びをするとき、荷物を減らそう減らそうとするタイプではありません。むしろ「持って行って楽しめるなら余計な物でも持っていけばいい!」というタイプです。ちょっとした余計な荷物が山行を楽しいものにしてくれるもんです。
でも、猟の下見の時はいくつかの理由から最小限の荷物にまとまりました。荷物を紹介する前に、自分にとっての下見のスタイルを書いておきます。スタイルが違えばたぶん荷物もぜんぜん違うと思うので……。
1.急に家を出ることが多い
猟の下見は、急に思いついて出発することが多いです。「あ、時間ができた。今から行こう!」みたいな感じです。
そうなると、荷物をあれこれ用意して行くというよりも、パッと手近の必要そうなものを掴んで家を出ちゃいます。
2.パッと車を降りて、山に入りたい
猟場の下見なので、地形図を見ながら林道を車で走り、「お、ここから山に入ってみよう」と思ったら、すぐに車を降りて、パッと必要なものを掴んで山に入っちゃいます。
だからあんまり大袈裟な荷物になるよりも、サッと出発できる軽快な格好がいいみたい。
3.歩く時間は数分〜数時間とまちまち
で、車を降りてどれくらい歩くか? これはそのときによります。
歩き始めると「お、もっと奥まで見にいきたい!」と盛り上がって数時間歩いちゃうこともあるし、「なんかここは違う気がする」と数分で戻ることもあります。
だから重いザックを背負って行きたくないんですが、かといって手ぶらで入っちゃうと数時間歩くには心許ない。
4.機敏に動きたい
下見なので右へ左へとフラフラと歩いています。足跡を見ればしゃがんで覗き込むし、遠くが気になれば双眼鏡を見るし、試しに尾根上に上がってみたり、降りてみたり、自由に歩き回ります。
獣道が交差しているとき、各方向に追跡して、様子を見ることもありますね。
だから機敏に動ける格好が重要。
で、荷物は?
ご覧の通りザックを背負ってません。基本はこのベルト装備のみ。
これに小さなデイパックを背負うこともありますが、最近はまれですね。中身を説明していきます。
※ちなみに実際に山に入るときはジーンズは穿いてません。
<キャンティーンポーチ>
ここに入っているものはこれらです——
- 水筒
- キャンティーンカップ
- キャンティーンストーブ
- 着火剤・ライター
- 固形燃料
<キャンティーンポーチの中身写真>
これだけあれば、少なくとも飲み水1リットル運べるし、万が一足りなくなったら沢で汲めるし、沢の水が不安なら湧かすこともできます。
調理が必要な場合もこのセットだけで調理器具は揃います。
山の中でのんびり休みたいときは笹の葉を探して、それを煎じて飲んだりします。紅茶のティーバッグを持って行くこともありますネ。ぜいたくです。
※ちなみにキャンティーン系のアイテムはいくつかの会社から販売されていますし、軍品もいろいろ出回っています。好きなモノを選べばいいと思いますよ。わたしはこれを持っていたので、使っているだけです。もしこれから買い直すなら、サバイバルJPさんのキャンティーンセットなんかが気になりますね。
<FAKポーチ>
FAK=ファーストエイドキットです。蜂のいる時期はポイズンリムーバーがあるので、ちょいと嵩張りますが、そうでなければ本当に基本的なものだけです。絆創膏とか、止血剤とか……。
「FAKなんていらねーか」
とFAKを持たずに山に入ったこともあるんですが、そういうときに限って「絆創膏が欲しい」とか思っちゃったりするんですよね〜。「FAKを持っていれば怪我をしないし、持ってないと怪我をする」というジンクスを信じています。
<ランチポーチ>
※Amazonのリンクは類似品です。まったく同じものが見つかりませんでした。
このポーチはとっても便利。何も入っていないときは収納して小さくしておき、広げるとドカッといろいろ放り込める形です。なのでいつも付けっぱなしにしておいて、使わないときは収納してあります。
で、「今日は山で飯を食べるぞ!」というときは家からおにぎりを持参したり、コンビニで適当に買っていきます。全部このポーチに放り込めばOK。
何も持参していないときでも、途中で見つけた笹を収穫してここに入れておき、あとで笹の葉茶にすることもあります。
<ナイフ 1〜2本>
本当は1本でいいのですが、研ぎ直したナイフを試してみたかったりして、余計に1本持って行くときもあります。ナイフは1本くらい持っていないとちょっと不安になりますね。
<小物ポーチ>
中身は——
- 鹿笛
- フラッシュライト
- あめ玉
- ノート・ペン
鹿笛で鹿を呼び寄せたいのです!
フラッシュライトは必ず持って行きます。万が一暗くなったら不安だから。
ノートは下見で必須ですね。気楽にいろいろ書いておきます(参考:山に持って行くノートはロールバンがいいみたい)。
<双眼鏡>
双眼鏡は必須。遠くを見るだけじゃなくて、藪の向こうを見るときも双眼鏡だとよく見える。必須。
参考:8×42の双眼鏡を山に持って行ったら自分にはすごい合ってることを実感
<スマホ>
あえて書いておきます。スマホは便利。本当に便利。
下見ではこんな用途で使いますね。
- GPS・地形図マップ : 本気で1日山を歩くときは念のためGPS専用機を持ちますが、さらっと下見に入るだけのときはスマホだけで問題なし。
- 写真撮影 : 下見で鹿やイノシシの写真を撮りたいんです。それ以外にも特徴的な地形を撮っておくこともあります。写真に位置情報が入るので、便利。ブログ用にも使えるし。
- ハンターマップ : ハンターマップのPDF版をスマホに入れておきます。
- Twitter : まぁ、ほら、ふと寂しくなったときにツイートしてみたり。
こんなもんです。
ある日、ザックを持って行くのをやめて、ベルト装備だけにしたら超快適になりました。
山に行くときはザックを持たなくてはいけないという先入観がありました。実際、それなりに長い時間山に入るならばザックは必要です。今日あげた荷物の中には雨具もないし、冷えたときに羽織る服もない。サバイバルグッズ的なものも不足しています。そういうものを持とうとすると、まぁ、なんらかのザックは必要ですね。
今日は長く歩くぞ、と決めているときや、雨の不安があるときはそういった荷物も追加されるのでデイパックを背負ったりします。
山を数分〜数時間歩くくらいなら、これくらいでいいんじゃないかな、というのが最近の考えです。みなさんはどうですか? 下見のスタイルってありますか?
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