8×42の双眼鏡を山に持って行ったら自分にはすごい合ってることを実感

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先日、双眼鏡を購入しました。買ったのはVixenアトレックⅡの8×42。

参考:双眼鏡選びの結論:VixenアトレックⅡ 8×42 に決めた理由

人によっては「ちょっと大きすぎる」と思うかもしれませんし、わたしもこいつを買いつつ「あとになって『重い』って後悔するのかなァ」という不安がちょっとばかりありました。

しかし、猟場歩きに持って行って、後悔どころか8×42で良かったと痛感。今日は、双眼鏡を山に持って行って感じたことをレビュー的にメモしておきます。

見るのが楽しい

わたしが買ったのはこれ。

なにより1番強く感じたのは「見るのが楽しい」ということ。

安物の双眼鏡(8×21)を使っていたとき、双眼鏡を覗くのは楽しみではなく「必要に迫られて」という感じでした。

山の中は木陰ばかりで、バシッと陽の光が入る場所は多くありません。特に冬以外の季節は葉が茂っているので影が多い。となると、8×21くらいだと暗くて遠くの木陰はあまり見えず、肉眼よりはマシだとしても、見ていてストレスを感じるので、よっぽど「見たい」と思ったときしか双眼鏡を使いませんでした。

でも、新しい双眼鏡はどうかというと、とにかく気持ちがいい。視野角も広いから覗いたときに見たいものがスッと視界に入るし、とっても明るいから肉眼よりむしろ明るく見えると感じるほど。本当に肉眼よりスキッと見えるんですよ。驚きます。

とっても気持ちが良いから、ついつい手に取ってしまう。猟場を歩いていて、ちょっとでも視界が開けたらすぐに双眼鏡を覗く。何歩か歩くとまた覗きたくなる。

結果的に双眼鏡を使う時間が長くなったのを実感しました。

 

藪の向こうが見える

双眼鏡はもちろん遠くを見るためのものです。しかし、今回気が付いたのですが、ちょっとした藪や木の向こう側を覗き見ることができるんです。

うまく説明できる自信がないのですが……。

山中に薄い藪があるとき、肉眼ではその向こうを見ることがほとんどできません。しかし明るい双眼鏡で見ると、くっきり藪の向こうが見えることがあります。

たとえばこちらの写真を見てください。このことを説明するために撮った写真ではないので、あまり良い例ではないのですが、ご容赦を。

写真の赤枠内の右側に木と藪がちょっとありますね。もしその向こうにシカがいたらなかなか見えないと思います。

 

一方、こちらは上の赤い部分を双眼鏡で覗いてiPhoneで無理矢理撮影した写真です。テキトーに撮影したので手ぶれしてるし、ピントも怪しいのですが、少なくとも「右側の藪の向こうにシカはいないだろうな」ということは分かります。

双眼鏡で覗いているから当然アップになるわけで、見やすいのは当然なのですが、もう1つ藪の向こうが見える大きな理由があると思います。それは「ピント」。

上の例では分からないですが、ちゃんと藪の向こうにピントを合わせると、ピントの手前にある葉や枝がボケて、向こう側だけがシャキッとします。そのため藪の向こう側がスキッと見えるんです。

だから遠くを見るだけじゃなくて、ちょっとした藪に遮られて向こう側が見えないとき、双眼鏡で覗くと見えちゃうことが多いです。

 

重さは思いのほか気にならない

これはかなり主観が入りますが……。

8時間弱ひたすら山を歩いて、1度も「双眼鏡が重い」とか「ストラップがスレて首が痛い」という感じることはありませんでした。

カタログ値で695gなので、決して軽くはないですし、狩猟で使う人は「もっと軽いのが良い」と思うかもしれません。

少なくともわたしは大丈夫っぽい。今のところ、痩せ我慢でもなくて、本当にストレスがありませんでした。下山したときに「そういえば、双眼鏡が重いかもって気にしてたけど、気にならなかったな」と思い出したほどです。

ただ、世の中にはネックレスひとつで肩が凝る人もいますから、これは人によってまったく違う考えになるでしょうね。

 

フォーカスリングがヌルッと気持ちいい

双眼鏡で最も頻繁に触る場所はフォーカスリングだと思います。

これが本当に気持ちいい。ヌルッと回ります。軽すぎると回したときに行きすぎてしまうし、重すぎると片手で使うときに回せない。その間の絶妙な感触なのです。

 

デメリット……?

公平なレビューにしたいので、メリットばかりではなく、デメリットも書こうと思ったのですが、正直浮かびません。それくらい感激しました。

あえて言えば……

  • 安くない → つまり、汚したり・壊したりするとショックが大きい。
  • 片手で長時間持つのはやや疲れる → 片手でも使えますが、長時間ジーッと片手で見続けると、やっぱり疲れてきます。イメージしたい人は1リットルのペットボトルに水を700g分入れて、片手で目の高さで持ち続けると分かります。

本当に「あえて言えば」って感じです。片手では疲れると書きましたが、実際わたしは片手で使う事も多かったです。というのも、木の枝を杖代わりに使っていたとき、双眼鏡を使うたびに杖から手を離したくなかったので、どうしても片手で使わざる得なかったのです。

片手で使う事にストレスがあったかと言えば、あまりないですね。フォーカスリングも片手で気持ちよく回ります。

 

こりゃいいわ

これは本当に買って良かったアイテムでした。

壊れない限り長く使う事になるでしょうね。

めでたしめでたし。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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2件のフィードバック

  1. 杖にする木を切る時、少し長めにして、その上に双眼鏡を乗せて、一脚代わりに使ってはどうでしょう。

    • コメントありがとうございます。それはいいですね。そのまま、その杖を銃の委託にも使えそうですし。試してみます!