第3回猟場探し:集中力の問題と禁猟区の動物はヌルいこと
またも猟場探しに行って参りました。
前に行った猟場候補地の少し奥、まだ歩いたことがないエリアです。ぜひとも獲物の写真を撮りたいところですが、どうなるでしょうか……。
猟場探しという名の山遊び
本日も猟場探しに行って参りました。
一応、自分なりに「このあたりで猟をやれそう」と思う場所はあるので、猟場を探すというよりも、この猟場を歩き回って、地形を理解したり、シカやイノシシがどこにいるか探すということに重きを置いています。
だから正確に言えば「猟場歩き」といった方が近い気がします。
さらに言えば、山で遊びたいという欲求を満たすために行っているところもあり、もはや「山遊び」の一環として行っている感じです。
沢から尾根へ
いつも通り沢から尾根へと歩いていきます。
わたしなりの考えですが、シカやイノシシだって水を飲むわけで、必ず沢に降りてきます。沢と尾根を行き来するとき、言うまでもなく(獣なりに)歩きやすい場所を歩くわけです。
その沢から尾根に上がる獣道を探すことから始めると、スムーズに足跡を見つけられるし、登山道がない山でも、比較的歩きやすいコースを見つけられると思います。
まぁ、まれにとても人間じゃ歩けない場所を通る獣道もありますが……。
シカの痕跡
獣道さえ見つければ、シカの痕跡を見つけることは、もはや簡単です。こちらは角研ぎの痕でしょうね。
こちらはっきりした足跡は見えませんが、道ができているのは見えますね。
こちらはシカと関係のない石に生えた切り株。なんだか植物の強さを感じさせます。
こちらも恐らくオスジカが角をこすりつけて折ったものと思われます。
そして糞。

慎重に歩き、周りに気を配るものの
これまで、こうして猟場を歩いてきましたが、シカを見ることはあっても、いつも先にバレていて、シカの逃げる音や仕草でやっと気付く有り様でした。
もちろんシカに辿り着いたという喜びはあるものの、猟だったらとても撃てないタイミングで気付いており、かなりもったいないと思っています。
そこで今日は緊張感をMAXに高め、1歩1歩音に気を配り、周りに気を配り、目鼻耳をフルに活用しながら歩いたつもりです。しかし不運か、歩く場所が悪かったか、なかなか出会えません。
「今日はダメかァ。メシにしよう」
ちょろちょろ流れる沢を見つけたので、ここで昼食休憩にすることに
ソロストーブで湯を沸かし、カップラーメン。今日は時間がないので、のんびり料理はしません。
ここ3日間降り続いた雨のせいで、枝はみんな湿っていて、着火に苦労しますね。かなり努力して火を維持しました。この話はまた別の機会にでも。
もう帰るか……
歩き回って適度に疲れ、ごはんも食べて、ゆるやかに帰路につくことに。
急ぐことはないので、帰路方向の獣道を見つけ、そこに沿って歩いています。
シカの食痕を発見。草がみんな同じ長さに切り揃えられたようになっていますね。天然の庭師(=シカ)の仕事だと思われます。写真で見える範囲よりもはるかに広い範囲で、このように食われていました。自分の中で「シカの食堂」と名付けることに。
疲れも溜まってきて、集中力が切れてきます。自然と視線が下がり、歩くペースも上がり、自分の足音への気配りもゆるくなります。
そんなときに限って、鹿に遭遇。またも先に気付かれ、逃げていく姿しか見ることができませんでした。少なくとも2頭はいましたね。
集中力が途切れたときに限って、遭遇するのだからガッカリです。
集中力の抜きどころが分からないから、ずーっと気が張ってるんですよね。慣れてくれば獣がいなそうな場所で適度に気を抜けるのでしょうけど、まだ経験値が足りません……。
帰路はサファリパーク
無事に車に帰り、荷物を積み込みます。この瞬間はいつもホッとしますね。
事故なく、道具の紛失なく、予定通り帰ってこられたことが嬉しいです。
で、車に乗ってしばらく、路上に黒い影が……。イノシシの(たぶん)親子です。
大きい方はこちらに気付いていますが、逃げる様子はありません。こちらは車に乗っているので、ちょっと距離を置いて停車。窓から撮影してみることに。
全然逃げませんね。こちらの匂いを嗅ごうとブヒブヒと鼻を鳴らしています。
前足を見ると、ハイヒールのような副蹄がはっきり見えますね。足跡から猪かシカか判断するときはこれが有力な手がかりになります。もしこの副蹄の痕が残っていればイノシシです。
あまり刺激して、車にぶつかってきたらイヤなので退散。車を動かして数分で、今度は鹿が道を横断していました。
慌てて、車を止めて鹿を追います。
こいつらがまた警戒心が薄く、わたしと一定の距離を保つものの、決して姿を消しません。わたしが1歩近寄ると1歩逃げるだけ。
短時間でイノシシ2頭にシカ2頭と遭遇し、まるでサファリパークのような気分でした。
まぁ、ここは禁猟区なんですけどね。イノシシの写真の背景を見れば分かる通り、建物(別荘)も数軒あります。
なんにせよ、こういう動物に出会うと嬉しいですね。
こういうシカやイノシシを撃って食おうとしているわけですが、同時に大好きな動物でもあります。観察しているだけでも楽しいです。
それにしても禁猟区の獣は緊張感が足りないな!
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