GPSがあると猟場歩きも捗ると実感しました

最終更新日

GPSを利用するようになって、猟場歩きもずいぶん楽になりました。

自分なりに「GPSがあってよかったな」と思った理由をまとめてみます。

使っているのはこのGPS

eTrex30xです。正直なところ、20xでも全然OKだと思います。調べてみましたが、違いと言えば

  1. 気圧高度計がある
  2. コンパスが使える
  3. ANT+という通信規格を使える

GPS高度計だと硬度の誤差が大きいらしいので、高度が重要ならば30を購入した方がいいかもしれませんね。個人的にはどっちでもよかったなぁと思っています。

さて、何はともあれ、GPSを使って猟場歩きをしてみた上で感じたメリット(というか嬉しかったこと)をまとめてみます。

1. 現在地の把握をサボることができる

猟場を歩くときは、気持ちだけでも狩猟をしているつもりになって(つまり銃を持っているつもりで)本気で獲物を探そうとしています。

足音を殺し、周りの音に耳を立て、一歩一歩周りの景色を観察しながら歩きます。

そんな中「現在地を把握し、的確な進行方向を考える」という大きなタスクを機械に任せることができるのはありがたいと思いましたね。

とはいえ、地図とコンパスでもできなきゃいけないことだと思っていますので、その訓練も怠ってはいけませんが。

2. 歩いた場所が自動的に記録される

これはかなり嬉しいです。たとえばこれは先日歩いたときの記録。

青い線が歩いたコースです。
沢沿いから尾根を上がり、隣の尾根を越えて、谷間を降りていったことが分かります。

これが機械的に記録されているのが本当にありがたい。次に行くときに、これを見ながら計画を立てたり、当たりをつけていくことができます。

たとえば、わたしは何の気なしに北に向かって歩いていますが、あとで地図を見てみると南側には広葉樹林帯があることに気が付きました。

もしかしたら針葉樹林帯よりも、こちらのほうが獲物に出会える可能性が高いかもしれません。そんなことを考えるのに、とてもいい材料です。

3. 気になった場所を記録できる

「獣道が多い」「食痕が多い」「シカを目撃」といった狩猟に直結するような情報をGPS機器で記録することができます。

慣れてくれば、きっと土地勘も付いてきて、自然と頭に入るのでしょうけど、まだ不慣れな自分としてはけっこう嬉しい情報です。

「たぶん忘れないだろう」と場所をメモせず、あとになって「あれ〜どこだっけ?」となったこともあるので、こういうメモはめんどくさがらずにやるようにしています。

4. 歩行距離が分かる

些細なことですが、自分が歩いた距離がほぼほぼ正確に分かるのもありがたい情報でした。

自分で歩いたコースの線を引いて、丁寧に計っていけば自力で算出することも可能ですけど、結構手間です。その点、こうして機械的に歩いたコースの長さを算出してくれるのは本当にありがたい。

歩行距離が分かれば、次の計画をたてるのに役立ちますね。たとえば先ほどご紹介したコースだと1.9Kmでした。全行程で2時間ほど。食事に30分ほどかけたので、行動時間は1.5時間。つまり時速1.3Kmくらいのペースで歩いていたようです。

となれば、次に歩いてみたい場所、行ってみたい場所があれば、それが「何時間コースになるか?」がわかるというわけ。

 

とにかく安心感

まあ、あれこれ書きましたが、とにかく “安心感” はたっぷりです。

頼れる山岳ガイドに手を繋いでもらっているような安心感があります。もちろんそれにおんぶにだっこになって、いざというときに地図もコンパスもつかえないってんじゃ困ってしまいますが……。

ちなみにスマホのGPSアプリも進化しているようで、ずいぶん使えるようです。自分としてはバッテリーの持ち具合が不安だし、頑丈さなどを考えても専用機の方が安心感は高い気がします(もしかしたら精神的なものかもしれませんが……)。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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