テンカラ釣り・フライ初心者が西丹沢に行くならオススメしたい2つの川

最終更新日

今日は自分が「テンカラ釣りの初心者」だからこそ共有したい《テンカラ・フライの初心者が行くといい釣り場》を書いてみたいと思います。

釣り場を教えるのはマナー違反と言われるけど……

一般的に釣り場をネットで公開することはよくないと言われています。

それは「釣り場が有名になることで荒れることを懸念している」という意味だと理解しており、それは同感です。しかし知る人ぞ知る秘密の釣り場でもない限り、ある程度の情報、特に入門的な情報はネットに転がっていてもいいと思うのです。

今日、わたしがお伝えするポイントはすでに有名なポイントで、雑誌なんかにも載っているし、そのあたりで釣りをしている人ならば誰でも知っていて、むしろちょっとでもそのエリアに詳しくなると、もっといい場所がいくらでもある、という場所です。

というわけで、お伝えすることはマナー違反ではない、と信じて書いてみたいと思います。

こんな人にお勧め

こんな人にお勧めします!

  • テンカラ釣り・フライフィッシングの初心者
  • 渓流らしさを味わいたい(良い景色で楽しみたい≒管理釣り場を避けたい、など)
  • 丹沢湖へアクセス可能な人
  • 歩くことが苦じゃない人

場所はここ

いきなり場所の紹介です。

google_maps

 

言葉で補足すると、今回ご紹介している場所は2カ所、《大又沢本流》と《水の木沢本流》になります。

これらの川は「雰囲気の良さ」と「釣りやすさ」のバランスがよく取れていると思います。

たとえばもっと奥にいけば、源流に近い、もっと雰囲気のいい沢がいくらでもあります。実際にわたしも行ったことがあり、楽しかったのですが、毛針を振るたびに周りの木に引っかけてしまい釣りにならなかったのを覚えています。

「かといって管理釣り場に行くのも嫌だし……」と思っていたときに見つけたのがこれらの釣り場でした。

※ ちなみにこの2カ所は「釣りがしやすい」という観点でご紹介しています。「たくさん釣れる」「大きな魚が釣れる」という意味ではありません。かといって釣れないわけでもないですが……。

1. 大又沢の本流

世附川に流れ込む《大又沢》という沢があります。

車が入れるポイントから徒歩で2時間弱歩くと、大又ダムという大きなダムがあります。釣りをするのはこのダムよりも上流側です。

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わたしが行ったときはダムを越えてもう少し歩いた「ちどり橋」から入渓しました。そうすると周りに木がなくて、自由に竿を振れる川が続きます。かといって雰囲気が悪いかというとそんなことはなくて、「山の中で釣りをしてる」という満足感はあるかと思います。

ちどり橋から釣り上がっていくと、少しずつ木々が増えて、渓相はより深くなっていきます。とはいえ竿を振れないほどではなく、広い場所で肩慣らししてきた人なら、きっと釣りになると思います。

2. 水の木沢本流

世附川本流沿いを歩くこと1.5時間ほどで水の木橋に到着します。このあたりから入渓すれば良いでしょう。こちらは大又沢に比べると、もうすこし木々が多く、いかにも「山の中で釣りをしている」という満足感があります。それでも竿を振るスペースはあり、それほどストレスなく釣りができました。
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こちらも釣り上がっていくと、徐々に森が深くなり、段々と竿が振りにくくなるかもしれません。でもその頃にはいい時間になっているでしょうから、テキトーに頃合いを見て脱渓すればよいでしょう。

この釣り場の掟

さて、この2カ所に限らず、世附川・大又沢のエリアで釣りをする場合、知っておかなくてはいけないローカルルールがあります。

「ローカルルールなんてくだらね~」

なんて言わずに、ぜひ尊重してください。すごく釣り人に優しいルールですので。

ルール1「入山は4時以降!」

車止めから歩いて入山するのですが、入山は4時以降にしてください。

それより前に歩くと、ルール2の「沢割り」をやるうえで「ずるい」ことになります。

ルール2:「沢割りをする」

この「沢割り」こそがこのエリアのルールの特徴です。

地図をよく見てもらうとわかるのですが、世附川・大又沢にはたくさんの沢が流れ込みます。

そしてそのどれも釣りをしようとすると、ザッと2時間は歩かないと辿り着かない場所です。

さて、考えてみてください。あなたの貴重な休み。苦労して2時間も歩いて、辿り着いた沢にすでに釣り人がいたら……。ガッカリしますよね。それを防ぐために「沢割り」というルールがあります。

まず車止めから数分も歩くとプレハブ小屋があるので見てみましょう。こんな感じの渓流マップがあるはずです。

R0015771-2016-10-6-15-48.jpg

で、自分が釣りたいポイントにマグネットでマーク(=予約)をつけるのです。すでに人が入っている場所にはマグネットがあるわけですから、空いている沢を見つけて、マークします。

で、釣りを終えて、帰ってきたらマグネットを外す、と。

で、ルール1の都合上、1番早い人でも沢割りは4時です。その時に小屋に行けば、ほかの釣り人と話し合って沢割りができるというわけ。どうしても行きたい沢があるなら、ここで交渉するのもありでしょう(基本的には早いもんがちのようですが)。

まずこのあたりから初めてみては!?

さて、完全に独断と偏見で「初心者向きの釣り場」を紹介させていただきました。

いろんな意見があるでしょうけど、少なくともわたしはこの場所でテンカラを始められたことを嬉しく思っています。

もちろんこの釣り場で満足せず、慣れてきたらもっと開拓して、お気に入りの釣り場を見つけたらいいでしょう。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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